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COVID-19(新型コロナウィルス感染症)で血栓症が併発する?

COVID-19(新型コロナウィルス感染症)は血管に炎症を起こすことが報告されており、①静脈血栓塞栓症(特に肺塞栓症)、②脳梗塞や手足の動脈血栓症、③播種性血管内凝固症候群(DICとも略されます)、④川崎病様の皮膚症状が報告(今のところ冠動脈瘤は合併するとは言われていません)されています。今のところこれらの原因は、諸説はありますが、十分に分かっていません。
①静脈血栓塞栓症(特に肺塞栓症):肺塞栓症は急激な酸素の取込みの減少の結果、呼吸困難(息が苦しくなる)、胸が痛くなる、意識を失うなどの症状がみられることがあります。COVID-19は肺炎を起こすと同時に肺塞栓症も合併していることが多いと報告されています。国際血栓止血学会には早めにヘパリン(海外では低分子量ヘパリン)などの抗凝固薬の使用を勧める論文が掲載されています。
②脳梗塞や手足の動脈血栓症:米国の俳優でニック・コルデロさんがCOVID-19感染がもとで足の動脈血栓症になり、下肢切断にいたったという報道はまだ耳に新しいと思います。
https://www.cnn.co.jp/showbiz/35152597.html
最近、COVID-19関連の脳梗塞を5例まとめて報告した論文が公開されています。
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc2009787…
③播種性血管内凝固症候群(DICとも略されます): 血管のなかで過剰に血液が固まること(凝固)と固まった血栓が過剰に溶かされることにより、血液を固める機能を失ってしまう病気をDICと呼びます。固まった血栓により重要な臓器の機能が不全状態になったり、固める能力を失うことにより凝固因子が足りなくなったり血小板の数が減ってしまい出血しやすくなります。この病気は改善されないと命の問題になることがあるので、注意が必要です。海外の報告によるとCOVID19もこのDICという病気を起こしやすいと言われています。

④川崎病様の皮膚症状
主に米国ニューヨークでこの新型コロナ関連合併症で5歳児の死亡が報告され、5/8時点で73人の症状報告があります。
https://www.cnn.co.jp/usa/35153491.html
https://news.yahoo.co.jp/byline/abekasumi/20200509-00177664/

緊急事態宣言の発令により自宅待機が結果的に不動や運動不足を引き起こし、エコノミークラス症候群や車中泊と同様の生活となって、静脈血栓塞栓症は併発しやすくなります。これについては日本静脈学会から緊急提言と報道機関を対象としたプレスリリースが行われています。是非ご覧になってみて下さい。参照はこちらから

大きな魚や果物、野菜摂取量は静脈血栓塞栓症の発症率の低下に関連する血栓塞栓症病因の経時的調査

「大きな魚や果物、野菜摂取量は静脈血栓塞栓症の発症率の低下に関連する血栓塞栓症病因の経時的調査」

サマリー部分の日本語訳です。賛助会員の方の日本語訳を修正したものですので他への転載はできません。ご容赦下さい。

(Steffen LM, Circulation. 2007; 115:188-195)

背景:深部静脈血栓症または肺塞栓(VTE)の発症における食事摂取の役割についてはほとんど知られていない。ホモシステイン、第Ⅷ因子、およびフォンビルブランド因子レベル等のVTEの危険因子は食餌摂取の量に影響を受ける。著者らは、ビタミンBおよびオメガ3脂肪酸が豊富な食品はVTEの発生率と負の関連性があり、肉摂取はVTEの発生率と正の相関があるという仮説を検証した。

方法と結果:12年間の前向き研究では、アテローム性動脈硬化症のリスク研究に参加している14,962人の中高年成人の群でVTE発症インシデントの追跡調査を行った。追跡調査では、すべての入院を同定し、そしてVTEで入院した196人は、カルテレビューによって検証した。食物頻度質問票は、質問初回と6年後で食餌摂取を評価した。

人口統計、生活習慣要因、体格指数、糖尿病等のVTE発症危険率を、西洋の食生活における主要な食品群の中で選択された栄養素の個別のハザード分析を行い、95%信頼区間において 果物と野菜の摂取量による発生率が、全食品における発症率1.0(参照)に対し、人口統計群では0.73(1.11から0.48)、生活習慣要因群では0.57(0.90から0.37)、体格指数群0.47(0.77から0.29)、糖尿病群で0.59(0.36 0.99)と低下しており(Ptrend≧0.03)有意差があった。 1週間に1回またはそれ以上の魚を摂取することは、VTEの発生率が、すべての群で、30%〜45%低い。 赤および加工食肉摂取量のVTEのハザード比は、食品全体の発症率を1.0とすると,人口統計群では1.24(0.78から1.98)、生活習慣要因群では1.21(0.74から1.98)、体格指数群では1.09(0.64から1.87)および糖尿病においては2.01(1.15から3.53)と高く、有意差を認めた(Ptrend= 0.02)。 ハザード比は、第VIIc因子および第VIIIc因子およびvon Willebrand因子の調整後にわずかに減弱した。

結論:野菜や魚の多い食事や、赤色および加工肉の少ない食事は、VTE発生率の低下と関連している。

 10月13日は世界血栓症デー

毎年、様々なイベントが行われています。 国際血栓止血学会のホームページはこちら(英語です)。当協会はPartnerとなっています。日本では日本血栓止血学会が世界血栓症デーの近くで市民公開講座などを毎年全国で開催しています。

詳細はこちらを参照して下さい。

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